定年退職時の退職願の書き方
退職願を書かなければいけないケースというのはいくつかありますが、定年退職時にも退職願の提出が必要であるという事はご存知でしょうか?
定年退職はそれぞれの会社の規定によって定められた年齢によって行われますが、この場合に提出する退職願は普通の退職願とは少々プロセスが異なってきます。
まもなく定年退職を迎えるケースの退職願の書き方もいずれは必要となりますので、覚えておくと良いでしょう。
実は定年退職時に会社に提出する退職願は正式には退職届と呼ぶのが普通です。意外と間違いやすいのですが、退職願はこれから会社を辞めたいという意思を伝える公的文章ですから、会社側が受理してから退職可否の判断が行われます。
これに対して退職届は諸事情により、すでに退職が決定している場合に会社に提出する公的文章です。定年退職は定められた年齢に達したら退職しなければいけないという会社の規定ですから、退職が決定しているケースですね。ですから、退職届を提出するというのが正解です。
定年退職時に提出する退職届は会社側にフォーマットが用意されている事がほとんどですが、ない場合も想定して退職届に必ず記載しなければいけない項目を例文として載せておきますので、参考にしてみて下さい。
株式会社 ●●商事
代表取締役社長
●● ●● 殿
平成●●年●●月●●日
●● ●●(氏名) 印
退職届
私は、平成●●年●●月●●日を以って、満●●歳となります。
従い会社規定により、定年退職いたしますことをここにお届けします。
なお、退職後の連絡先は下記の通りです。
記
東京都●●区●丁目●番
00-0000-0000(固定電話の番号を記載)
090-0000-0000(携帯電話の番号を記載)
以 上
退職届には、定年になる自分の誕生日と退職届を提出した日付を記載しなければいけません。
宛名には会社名と会社の代表者の名前を記載します。退職届は公的文章として扱われますので、書式は横書きではなく縦書きで書くようにしましょう。
手書きに自信がないのであればパソコンなどで作成しても構いませんが、署名だけは直筆で書いて捺印する様にして下さい。すべてをパソコンなどで作成してしまうと、公的証書としての意味を成さなくなるからです。
最後に退職届を提出する時期についてですが、会社によって規定が異なっているので、2、3ヶ月前を目安に提出すると良いでしょう。少し早いかなと思う位で丁度いいはずです。定年退職まで働いた会社ですから、色々と思う事もあるでしょう。そうした思いを退職届に記載するのも悪くないのではないでしょうか。
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